DEVELOPMENT研究開発

IoTへの取り組み その2

こんにちは。

前回は社内のIoT技術の取り組みとして製品の試験運転の遠隔監視制御についてご紹介させていただきましたが、今回は同様の技術で他の分野にも活用している事例をご紹介させていただこうと思います。

当社は舶用機器を主とした機械メーカーとして長く業界で展開してまいりましたが、約10年前に農業分野にも進出して、水耕栽培装置やハウス建造等様々な取り組みも行なっております。

野菜を育てるためには人が手をかける必要があります。
その内容は栽培環境であったり、各機器の稼働状況、野菜の生育状況等、日々確認することは多岐に渡ります。
当たり前のことですが、生き物を育てる上ではとても大事なことでありどうしても人手をかけないといけない状況でした。

そこで最近取り組み始めたのが遠隔監視制御装置の開発です。

まず野菜を育てる上で大事な栽培環境ですが、それには代表的な温度、湿度、照度、CO2濃度とありますが、他にも水耕栽培では溶液の肥料濃度(EC値)、pH値、水温も計測する必要があります。

その確認対象に全てセンサーを取り付けてそれぞれの値を1箇所のゲートウェイと呼ばれる集積装置にデーターを集めます。そしてそのゲートウェイから自動的にインターネットを使ってサーバーにアップロードし、ユーザーは場所を問わずスマートフォンやパソコン、タブレットのWebブラウザを使ってデーターを集積しているサーバーに確認したい情報を見に行くことができます。

他にも確認しなければならない事として水耕栽培装置の稼働状況や野菜の生育状況と説明しましたが、これらについてもポンプの運転信号や流量、圧力、定点カメラや可動式カメラ、暗視カメラを使う事で同じく遠隔で監視することができます。

また、監視内容はユーザーが能動的にデーターを見に行くだけではなく、異常と判断する値を事前に設定しておくことによって受動的にその状態をメール等を使って知らせてくれる機能も搭載することができます。

野菜にとっては温度ひとつ取っても、数時間でも異常な状態で放置すると壊滅してしまう恐れがあるので遠隔監視することにより人手や作業時間の省略だけではなく、安心、安全、そして安定した栽培環境を手に入れることができます。

当社でこの技術の開発に取り組んでいるのはIoTの技術を扱える技術者だけでありません。
当社には農業分野のエキスパートが在籍しており、栽培する農家さんにとって必要な監視制御システムを使用するお客様の立場に立って相談しながら開発を進めています。

今後も引き続きお客様の目線で開発に取り組み、また、画像認識やロボット等、新たな技術にも着目してより有益な製品の開発を目指したいと思います。

Share